あなたは適正価格?市場価格?
1分間アンケートからの営業勧誘
先日、仕事を終え、事務所から帰る途中、こんなに声をかけられました。
『すいません。今アンケートを実施しておりまして、1分で終わるアンケートなので回答してもらえませんか?』
善意の塊?のいまっしーは1分だけならと足を止めてアンケート用紙に記入をしてしまいました。
(これが悪夢の始まりと知らずに)
回答の内容は、資産形成状況の話で、記入している私を見ながら、アンケートお兄さんから見事な営業トークが炸裂してきたのです。
『不動産なんて興味ないですか。実は今日の午前中に他のお客様にご購入頂いてるんです』
『保険入っていらしゃらないのですね。保険は将来のために必要ですよ。是非いい保険紹介させて下さい』
善意でのアンケート回答時間が、いつの間にか勧誘になってて、慣れてない勧誘を振り切るのに疲れました。
不動産と保険という不明瞭な商品
不動産と保険。この2つは高価な買い物ランキングではトップ2の商品と言われています。
一般的に生涯にわたって支払いを実施する高価な商品が不動産と保険なのです。
そして、物の価値が明確でない市場で販売される商品でもあります。
自分の入っている保険の内容を詳しく説明できますか?
どこの不動産の価値が将来的に上がるか、わかる情報をあなたはどれだけ持ってますか?
保険も不動産の素人から見ればブラックボックスなのです。
そんな高価でブラックボックスな商品を街中アンケートで販売するって考えてみるとゾッとしませんか?
名前もどんな人かも知らない他人から買う商品じゃないですよ。
高価な物が売れるかどうかは○○。
じゃあどんな人からみんな買ってるのかって話になるわけです。
簡単に言うと営業マンか営業レディーからの営業によって売れますね。
その中でも凄腕といわれる営業の方々が、多くの商品を販売しています。
その凄腕営業の秘訣は私にはわかりません。(私が知りたいです)
ただ言えるのは、市場価値が不透明なモノはすごいヒトによって売れるのです。
それも適正価格で売れるのです。
強者は市場価格ではなく適正価格で物を売る
これ、営業マンだけじゃなく士業ビジネスでも当てはまりせんか。
例えば税務の顧問料って安い所だけと月1万からです。
恐らくこの値段は市場価格。
でも凄腕の税理士さんって月5万とか、10万とか、もっとそれ以上の顧問料で契約しているんじゃないでしょうか。
この価格は市場価格で考えたら理解不能です。
しかしこの値段にクライアントさんは納得している。
そこには適正価格のバイアスがかかっているのです。
「あの〇〇先生だから、この顧問料だよね」っていうバイアスです。
監査法人会計士の非常勤単価が高くて人気ですが、雇用されている時点でこれは市場価格なのです。
適正価格で販売するための価値を提供できるかどうか。
サラリーマンでも考えてもいいんじゃない?