深セン旅行記④深センのエコシステムはヤバかった
どうもいまっしーです。
下記、前回の続きです。
今回は深センを代表する場所、華強北(ファーチャンベイ)を中心に、深センの最強エコシステムについて記載しました。
秋葉原の30倍!華強北(ファーチャンベイ)
まずは深センといったこの場所ということで華強北(ファーチャンべイにやってきました。
華強北(ファーチャンベイ)は世界最大の電気街であり、秋葉原の約30倍の電子街なんだとか
昔は世界の工場と言わんばかりの工場地帯だったそうです。
今ではその工場によって成長した企業、シェアオフィスを利用するベンチャー企業、部品、製品を売る商店が引きめき合っています。
そんな深センの代表的な場所として注目を浴びるようになってから、中国政府がお金をかけて街をきれいにしたとか。
そのため、秋葉原みたいに雑多な感じではなく、整然とした外面でした。
そう、外面はね。
でもいざビルに入るとこんな感じ
なんのコードでしょうか?
部品から製品までいろいろな電子製品がたくさん揃っていました。
仮想通貨のマイニング機械の修理屋さんかな?
大小様々な商店がひしめき合っているまさに電子街でした。
重要なのは華強北のエコシステム
さて、話は飛びますが、なぜ華強北の電気街がすごいのか。
別に秋葉原の30倍だからだけではありません。
ポイントはハードウェアスタートアップが成長するエコシステムなのです。
こちらの写真は、電気街の南側にそびえる71階建のビル「SEG Plaza=賽格広場」です。
ビルの10階までが「深セン賽格電子市場」となっていて上記の、部品、製品売り場となっています。
では、11階から上はどうなっているでしょうか。
ヒントはすでに述べました
そう、シェアオフィスを利用しているハードウェアスタートアップがひしめき合っているのです。
ビルの上はスタートアップ、ビルの下には電子部品の倉庫
つまり、一つのビルの中にエコシステムが形成されているのです。
.
ビルの中では恐らくこんなことが起こっている。
例え話を挙げてみましょう。
「SEG Plaza=賽格広場」のシェアオフィスの一角にオフィスを構える、ハードウェアスタートアップ企業「創造工房」というベンチャー企業がいました。
そこで働く、李さんは新しい製品の開発のため、試作品を作成しています。
しかし、試作品がうまく動きません。
李「困った、恐らくこの部品のせいなんだけど」
そこに同僚の馬さんがやってきました。
馬「どうした?試作品がうまくいかないのか」
李「そうなんだよ!恐らくこの部品がダメなんだ」
馬「このビル2階の28区にある、劉さん一家の店がこの部品に詳しいぞ」
李「よし!行ってみる」
賽格広場2階
李「すいません。ちょっと聞いてもいいですか。」
劉「なんだい」
李「この試作品がうまく動かなくて、おそらくこの部品がネックだと思うんだけど」
劉「見せてみろ。あーこいつじゃ動かねえな。こっちの部品使えや。おっ動いたわ」
李「謝謝」
その後、満足げにビル上のオフィスに戻る李さんでした。
長々何を書いているのか、今ブログを書いているいまっしーも恥ずかしくなってきましたが、言いたいことは伝わったでしょうか。
要は、ビル内でハードウェア試作品を簡単に作成できるエコシステムが完成しているということです。
その後、完成した試作品はビル下にある。物流センターに運ばれ、
梱包
↓
深セン郊外にある生産工場へ発送
↓
生産
↓
アジア最大級の物流拠点、香港から世界中に輸出されます
(下記、ビルにある物流センターの写真)
深セン全体が開発、製造、物流のエコシステムとなっているのです
モノ作りベンチャーが育つ環境が深センにあった。
なぜ、深センが注目されているのか。
その原因のひとつがこのエコシステムではないでしょうか。
ハードウェアスタートアップが多く生まれ、多く死に、その中で、DJIのような世界的なドローン企業が成長する深セン。
深センヤバいわ。
つづき
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