仮想通貨が教えてくれた試験勉強にとってちょっぴり大切なこと
1.ツイッターにあふれた「合格しました」の声
2.ツイッターで話題になった仮想通貨の会計処理
3.仮想通貨わっかんねぇなぁ〜
4.試験に仮想通貨の会計処理は出ないから関係ない?
5.好奇心、探求心は試験合格への原動力
6.なんでだろう?から生まれる新たなステージ
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1.ツイッターにあふれた「合格しました」の声
先週の水曜日、公認会計士の1次試験にあたる短答式試験の合格発表がありました。
合格された方おめでとうございます。
私も今から5年前、この試験を受けた思い出があります。その時の結果は残念ながら不合格でした。確か60%にも満たない点数だった記憶があります。
そこから、どうすれば受かるか必死に考えながら勉強していました。
その後、5月の試験に合格し、論文式試験(2次試験)を受けたのがいい思い出です。
2.ツイッターで話題になった仮想通貨の会計処理
試験の合格発表とは別に、先週、仮想通貨の会計処理について一部Twitterで話題になりました。
発端は株式会社メタップス(以下メタップス)の保有する仮想通貨に対する会計処理に関して、監査法人と協議が難航しているというニュースからでした。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO25755210W8A110C1DTA000/
現時点では、仮想通貨に対する会計処理について、確立された会計基準はない状態です。
(日本では、会計基準の草案が去年の12月に公開されています)
https://www.asb.or.jp/jp/accounting_standards/exposure_draft/y2017/2017-1206.html
その結果、仮想通貨に対し、どのような会計処理をすればいいのか、現時点(2018年1月)では企業側の判断に委ねられています。
上記の記事等をきっかけに、Twitter上の会計リテラシーがある方々が、メタップスの会計処理に対して自分の意見をつぶやき始めました。
3.仮想通貨わっかんねぇなぁ〜
いまっしーはこの記事が目に入ったあと、どんな会計処理をしているのか興味津々になり、メタップスのIR資料などを閲覧していました。
その結果、わけわかりませんでした笑。
わけわからなかった論点を一つ挙げてみます。
日本の仮想通貨の会計基準の草案(上記参照)では、活発な市場が存在する仮想通貨の期末評価は市場価格(時価)で処理することとされています。
しかし、メタップスは今回、様々な仮想通貨をすべて取得価格(簿価)で評価しています。
メタップスが保有する仮想通貨にはイーサリアム(ETH)といった、市場で活発に取引されている仮想通貨も含まれている状態です。https://www.coingecko.com/ja/相場チャート/イーサリアム/jpy
つまり、メタップスは一部、上記の会計基準の草案とは異なる処理をしているともいえるのです。
あれ?
いいのか?
でも棚卸資産っぽく考えれば良いのか。うん?
的な感じです。
もちろん、正確な答えはありません。
だからこそ、今回ツイッターでいろいろな方が言及していたのではないでしょうか。
4.試験に仮想通貨の会計処理は出ないから関係ない?
受験生の方や、一般的な方にとって、今回の仮想通貨の会計処理は全くもって関係ないことです。会計士の試験範囲に含まれていません。
どうでもいい話なのかもしれません。
しかし、今回の事件は、大切なことを示してくれたような気がしてならないのです。
5.好奇心、探求心は試験合格への原動力
「なんなんだ、この話題は!」
「なんでこうなるのだ?」
というきっかけから、考え、調べ、探すといったプロセスは、試験勉強でとても大切な事なんじゃないかなと考えます。
試験勉強であれば、問題集をといて勉強しますよね。
その時に間違った答えを出してしまうことがあると思います。
そして、
「なんで間違えてしまったのだろう。」
「正解の答えはなぜ正解の答えなのだろう。」
といった疑問を解決することで、新たな知識を得ていく。
そして問題が解けるようになる。
探求心、好奇心が原動力となって試験合格するっていうのは言い過ぎですかね。
6.なんでだろう?から生まれる新たなステージ
好奇心、探究心を常に持つ。現代社会で考える事はすごく疲れて、すごく時間がかかってめんどくさい作業であります。私も例外ではありません。
しかしその好奇心、探究心が自分を次のステージへ導いてくれる原動力であるような気がします。
よくよく考えると当たり前のことですけど、今回仮想通貨の会計処理の件で改めて実感した事でした。
好奇心、探究心を原動力として日々生きる。
あなたの好奇心、探究心はどこにありますか?