修了考査対策⑤科目別勉強法(租税実務)

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どうも若手公認会計士のいまっしーです。


さて今回は修了考査の科目別勉強法の租税実務について記載します。

 

おそらく最大にして、最難関の科目ではないでしょうか。

 

修了考査全体の対策はこちらのブログを参照して下さいね。

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租税実務

これほどまで実力が分かれる科目はないのではないでしょうか。

 

できる人はできる。一方できない人は全然できない科目が租税実務です。

 

この差の原因は実にシンプルで、会計士論文式試験でどの位勉強していたか、または実務でどの程度利用しているかです。

 

租税は基本的に知識勝負の科目です。

 

知識を知っていれば回答できるし、知らなければ回答できないというシンプルである一方、試験範囲が膨大です。

 

論文式試験の範囲と被るのは法人税、所得税、消費税

その他にも、地方税、相続税、法人税(連結納税、組織再編税制等)が論文式試験の範囲外の科目も対象となってきます。

 

このため、他の修了科目と比較し、試験範囲としては圧倒的に広く多い科目となっています。

 

全般的な対策

そんな膨大な試験範囲の租税科目ですが、勉強方法は至ってシンプルで、とにかく問題を解いて、解答を見て覚えるの繰り返しです。

 

そして、大事なのは、「基礎」問題です。

 

大事なのでもう一度いいます。「基礎」を徹底して下さい。

 

じゃあ「基礎」って何って話ですが、論文式試験の範囲だった法人税、消費税です。

 

ここがまずしっかり出来ていない人は、全力でこの論文式試験レベルの法人税と消費税を勉強して下さい。(特に法人税の総合問題「別表4」)

 

この「基礎」である論文式試験の実力がもろに出ます。

 

私の同僚で論文式試験の租税法が苦手だった方は、考査の1年前から準備を始めていたと伺ってます。

 

早すぎるかもしれませんが、早めに準備するのは大事な事だと思うので、心配な方が、しっかり早めに準備をしましょうね。

 

そして、基礎問題はどれかということですが、平成29年度のTAC講座の答練教材を解いた印象としては、正直難易度が高い問題が多く、基礎問題としてはあまりオススメできません(答練は改正論点を抑えている印象があったので、そこを抑える意味では大切ですが)

 

TAC教材の場合、個人的な意見ですが、テキストレベルの問題で基礎は十分だと思います。

 

つまり、テキスト例題レベルは最低限解けるレベルになりましょう。

 

テキストレベルの問題が解ける前提で、答練を頑張りましょう。(ただし、難易度は高めですので、出来なくても気にせず、地道にわかりやすい問題から解きましょう。)

 

連結納税、組織再編税制について

連結納税、組織再編税制については、正直微妙なところで、時間が比較的なるのならしっかりやるべきなのですが、上記の「基礎」と比べるとやや劣ります。

 

毎年どちらかは出題されるので最低限知識を入れるべきということだったので、わたしは頑張ったのですが、私の年は良くも悪くもそこまで連結納税、組織再編税制が出題されなかったので、試験勉強としては無駄となりました。

 

ここばかりは、神のみぞ知るところなので、「基礎」がしっかりしている人はやっておきましょう。

 

その他、地方税、相続税

実務ベースでは重要ですが、試験では重要性が低いです。

 

しっかり切り捨てる勇気も大事だと思います。

 

やるべき事実施したうえで、お暇な方はどうぞ。

 

試験講評

以下、箇条書きで記載します。

・とにかく試験で出題される分量が多い。

・試験で大事なのはやさしいAランク問題を見極め、確実に点数を確保する

・わからなく、難しい問題はきっぱりと切るか、とりあえず埋めるかで、時間をかけない。

法人税の総合問題が合否の分けめ(Aランク論点確保)

・改正論点はよく出るが、難易度は年によって変わるので、運。

・できなくても泣かない(会計実務と並ぶ、つらい試験なのは皆同じ)

形式は多様。見たことない形式でも中身はAランクなんてこともあるので、形式で圧倒されないこと

 

以上こんな感じでしょうか。

 

とにかく、試験範囲及び試験問題が膨大です。

 

取捨選択。切り捨てる勇気を、Aランクは必ずもぎ取る覚悟を持ちましょう。

 

ではでは。

 

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