監査法人で『自分』を掴み取る戦術
どうも若手会計士のいまっしーです。
今年も残すところ後わずかとなりました(2018年12月某日にこの記事を書いてます)
12月になると、監査法人のリクルートも終わりを迎え、内定通知→受諾(辞退)の季節となります。
そして、監査法人の1月から6月まで続く繁忙期を前に、年末年始の休みを含む、『準備』が始まるのです。
さて、前段のお話はさておき、今回の記事では、監査法人で流されないマインド、スキル、そして自分を掴み取る戦術についてお話しします。
監査法人に入れば、自動的に自分に必要なスキルが身につくなんて考えちゃダメですよ。
いやでもつくのは社内スキルのグローバル対応とテクノロジースキルだけです。
大切なのは『自分に必要なスキルを明確にする』ことです。
スポンサーリンク
色々あるにせよ、どの監査法人に入っても同じの意味
ちょっと回り道をして、前提のお話しをします。
私はtwitterで、監査法人はどの監査法人に入社したとしても、基本的には同じだという事をよく呟いています。
監査法人の就職について大手か中小か論争だけど、どっちでもいいんじゃないっていうか、論点はそこじゃなくないっていう意見です。
— いまっしー (@cpa_win) 2018年9月7日
大事なのは、自分がどうありたいかで、所属する法人は自己実現の手段の一つです。
なぜだと思いますか?
答えは、どの監査法人でも、監査をする環境を与えてくれるという事に関して、同じであるからです。
大手でも中小でもマニュアルの違いはあるにせよ、監査は『一般に公正妥当と認められる監査の基準』に準拠して監査を実施することには変わりがありません。
そして、監査法人に所属しているのは、公認会計士試験に合格した会計士が中心です。
従うべき基準と所属する人が同質である監査法人に大きな違いがあるでしょうか。
多少の違いがあるにせよ、本質的にはどの監査法人も一緒だと思うのです。
会計士にとって監査法人ってどんな場所?
本質的にどの監査法人も変わりがないと述べましたが、ではその監査法人とは、所属する会計士にとって一体どんな場所なのでしょうか?
答えは、監査をする環境を与えてくれる場所です。(上記でも述べましたね)
ポイントは与えらるのは監査をする環境であって、監査や会計のスキルではないという事。
あくまでも環境を与えてくれるだけなのです。
スキルはその環境で、自分から動く事で習得できます。
授業を受け、受動的にスキルを身につける学校とは違い、会社では能動性がなければ、得たいスキルは得られません。
組織の目的と、個人の目的を混同しないこと。
そんな監査をする環境を与えてくれる、監査法人ですが、その監査法人の目的はなんでしょうか?
当たり前の答えですが、監査(サービス)をクライアントに提供する事です。
そして、法人の目的達成の為に、そこに所属する会計士に対して、スキルの習得を求めます。
それがいわゆる、監査スキルだとか、会計スキルだとかという事です。
そして、近年の監査法人では、上記のスキルは裏のスキルであり、表のスキルとしては、グローバル対応力とPCスキルを含めたテクノロジースキルです。
監査法人の目的達成の為のスキル=グローバル対応➕テクノロジースキル(社内スキル)
なのです。
この様な監査法人の環境に、個人の目的も意識もない新人会計士が入社するとどうなると思いますか?
監査法人の目的に流されて、表のスキルのみが身についていく会計士になるのではないでしょうか?
そう、社内スキルゴツゴツ会計士です。
監査法人の目的が、いつの間にか自分の目的と一致してしまっている会計士です。
例えば、TOEICの点数は大手監査法人では重要視されていますが、それは監査法人の目的として、グローバル対応があるからです。
では、あなたは人生の目的やありたい姿に、そのTOEICの点数必要でしょうか?
生涯監査法人に全員いるのならまだしも、入社10年で7割辞める様な監査法人で、みんながみんなTOEICが必須ではないんじゃない?
でも、監査法人にいるとやれと言われるから勉強している。
将来ベンチャー行きたいですって言っている監査法人構成員がTOEICを勉強をひたすらやっている姿ってちょっと考えると怖くないですか?
実はこの話、、、
さて、ボコボコに言っていた上記の話、誰の話だと思いますか?
はい。昔の私です(*´Д`*)
そしてつい最近までのお話しです(怖
監査法人の目的と僕の人生目的だと無意識にリンクしてました。
そりゃ個人の目的なきゃ、自動的に環境下のいる組織の目的に流されるよね。
『川(監査法人)で魚とかとりあえず取りたいって思って飛び込んで、気づいたら川下にいた』なんて例えがぴったりです。
川下に泳ぐスキル(社内スキル)はとりあえず身についたけど、川で魚を捕るスキル(人生の目的の為のスキル)は得られなかったみたいな状態ですな。
流れに任せ、泳ぎ疲れて、ようやく我に返ったんです。
よくよく覗くと、魚も豊富ないい川(監査法人)なんですがね。
報酬ではない個人のインセンティブの明確化
とりあえず川に飛び込んで(監査法人に入社して)泳ぎ疲れない(疲弊しない)為にも何が必要でしょうか?
スキルとマインドの二つの面があると私は思ってます。
まずスキルで言えば、まず社内スキル(泳ぐスキル)です。
上記で散々ボコボコにした社内スキルですが、社内である程度生き残るため、自由に動く為には、社内スキルの習得が必須なのです。
監査法人で言えばPCスキルやグローバル対応スキル。
先程TOEICいる?的な話をしてましたが、社内という環境下ではある程度必要です。(900点取らなくてもいいけど600点くらいの英語力は付けてくれよって話)
そして社内スキルは社内の信頼や信用を勝ち得る事ができます。
その信頼は、社内でやりたい事をする上でのキッカケを作ってくれるのです。
そして、そのスキルと共に大切なのはマインド。
それは、個人のビジョンを考え、その組織で何を得たいのか意識する事。
個人のビジョンを考え、その組織で何を得たいのか明確にしないと組織で疲弊します。
私みたいにね。
個人がどうありたいのか意識することで、その社内で自分の人生にとって欲しいスキルを習得する環境へ突入できます。
例えば、魚を捕るスキルだったら魚が豊富で潜りやすい川の浅瀬とかです。
川(監査法人)にいても意識しないと素潜りスポット(スキルが得られる環境)にはたどり着けないんです。
悩みまくった結果の仮説
ここまで、監査法人で所属した上で『自分』のなりたい、ありたい状態になる為の私なりの戦術を記載しました。
この戦術があってるかどうかなんて分かりません。
ただここ何年か色々迷って、ぶつかって、悩んで、もがいた結果、こんな仮説が自分の中に成熟し、その仮説を前提として、今は色々動いてます。
そもそも、監査法人だけでの話じゃなく、人生での戦術ですね。
『人生の目的』ってなんだろう?
人生の目的の為の『目標や施策』、『戦略や戦術』ってなんだろう?
僕はまだまだ考え、動き、修正中です。
貴方はどうでしょうか?
年末年始など、落ち着いた時に、考えてみてはいかがでしょうか。