深セン旅行記⑦会計士として深センで感じたこと
どうも若手会計士いまっし-です。
深センブログ第7弾にして最終回。
最終回は深センで感じた、会計士としての考え事を記載したいと思います
オフィスツアーで感じた会計では表せないもの
前回までの深センブログでは観光メインで記事化していましたが、今回のツアーでは3社程、深センで事業を実施している企業に訪問し、お話を聞く機会がありました。
今回伺った企業は、
・DOBOTさん(https://www.dobot.cc/)
深センのロボットスタートアップで主に、ロボットアームだったり、3Dプリンタ機器を開発している会社です。
・ジェネシスさん(https://www.jenesis.jp/)
日本企業のICT及びIoT製品の開発、製造受託、販売、及びカスタマーサポート業務受託を実施している会社です。都内のタクシーでよく見かけるタブレット端末などはこちらの会社で製造されています。
・HelloTalkさん(https://www.hellotalk.com/)
語学の相互学習アプリを提供するスタートアップさん
です。
それぞれの企業さんを見学させていただき、またお話を伺った中で、一番感じた事は、企業のビジネスモデルだとか、製品といった見えるものではなく、その企業の熱意だとか、気持ちだとかいった、感性の部分でした。
会計的に言うと財務諸表では表示されない部分が私にとって一番強烈に残った印象でした。
事業あって、結果があってそれを表すのが会計
さて話は変わりますが、会計は企業があって、その経済活動を一定の法則で写像するのがの役割です。
そして、その結果として表示されるのは、企業の売上だったり、費用だったりとお金で測定できる部分であり、人々の熱意だとか、感動だとかいった、貨幣価値にできないものは会計で写像することはできません。
会計が写像した企業の経済活動はほんの一部の結果であって、その裏には会計で写すことができないたくさんのドラマや感性が企業にはあるのです。
しかし、会計士として働いた結果、内部統制やら財務諸表やら、会計が写像した、表面の結果を見て、色々な企業を見る事が出来た気分になっている自分がいることに気づきました。
表面の仕組みばかりを見て、その中身である結果、つまり事業を見ていないことを深センという異国で気づかされたのです。
会計だけ見ている会計士と事業を見つめる経営者の目線の違い
先日、公認会計士の日に開催された、ユニクロの柳井社長の講演では、会計士は経営者との目線を合わせてほしいといった趣旨の事を言われていたそうです。
参考
経営に必要なのは最高の会計士 柳井氏が語る、日本企業再建のストーリー - ログミー[o_O]
まさに今の私の状態を示したお話ではないでしょうか。
内部統制やら会計基準やら、結果の表す表面の仕組みばかりを見ている会計士と、事業を見ている経営者の視点は合わないの言わなくてもわかる事実です。
ただ、このままではいけないという事をユニクロの柳井社長はおっしゃられていたのだと思います。
「会計」だけではなく、その背景にある「事業」を見る。
これは監査法人、会計事務所、経理、CFO、全ての会計に携わる会計士の使命であると感じました。
会計は結果を表し、公表するツール
事業は結果を創り出すツール
事業あっての会計である事を忘れてはならない。
企業や経営者に寄り添う会計士へ
異国の地、深センで感じた、会計士の考え事でした。
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